溝口徹さん著「「うつ」は食べ物が原因だった!」の中に、「ビタミンCを与えられなかった動物の副腎はどんどん萎縮していく」という記述がありました。
これは動物実験での結果のようですが、仮にそれをそのまま人間に当てはめると「もしかしたら人間もビタミンCをとらないと副腎が萎縮してしまう」かもしれません。
副腎が分泌するホルモン
まず副腎が分泌するホルモンは次のようなモノがあります。
- グルココルチコイド(コルチゾールなど)
- ミネラルコルチコイド
- DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)
- アドレナリン
- ノルアドレナリン
- ドーパミン
参考:副腎で分泌されるホルモン
ストレスに対抗するためのホルモン
副腎が分泌するホルモンの中でストレスに対抗するためのモノは次になります。
- コルチゾール
- アドレナリン
- ノルアドレナリン
これらのホルモン産生に最も重要な役割りを果たしているのがビタミンCなのだそうです。
ストレスを受けると真っ先に消耗されるのがビタミンCと言っても過言ではないそうです。
(参考:溝口徹著「「うつ」は食べ物が原因だった!」)
ビタミンCを与えられなかった動物の副腎はどんど萎縮する
そしてその流れとして「ビタミンCを与えられなかった動物の副腎はどんどん萎縮していく」ということが紹介されていました。
該当部分を引用します。
副腎を作っているストレスに対抗するホルモンはコルチゾールだけではない。副腎の髄質というところではアドレナリン、ノルアドレナリンという興奮系のホルモンを作られている。これらのホルモン産生に最も重要な働きをしているのはビタミンcた。ストレスを受けると真っ先に消耗されるのがビタミンcたと言ってもいいだろう。
実際にビタミンcを与えられなかった動物の副腎はどんどん萎縮していくことが実験で確かめられている。つまり副腎が萎縮するということはストレスに対抗するホルモン空作り出せないということになる。作り出されてもごくわずかであれば到底ストレスに対抗していくことはできないということでもある。
自然界ではこうした機能の低下も織り込み済みということなのだろう。人間以外の動物はすべてビタミンcを見てから作り出すことが出来るのだ。敵と戦い敵から身を守ることはストレスとの戦いでもある。いつ襲われ今度はいつ食にありつけるか分からない世界だ。種の保存のためおそらくその能力を失わなかったのだろう。
しかし人間は違う。自ら作り出せないのであれば必要な栄養素は積極的に取り入れていくしかないのである。
(参考:溝口徹著「「うつ」は食べ物が原因だった!」)
編集後記
ビタミンCが与えられなかった動物の副腎がどんどん萎縮していくのなら、(そしてそれを仮にそのまま人間に当てはめるなら)人間もビタミンCをちゃんと摂らないと副腎はどんどん萎縮してしまうことになります。
副腎疲労症候群は副腎がホルモンを分泌“し過ぎて”、疲れ果ててしまって、最後には「ホルモンを出せなくなる」ことが原因の1つのようです。(参考:「溝口徹著:「疲れ」がとれないのは糖質が原因だった」)
ビタミンCをちゃんと摂らなければ、副腎が抗ストレスホルモン(コルチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン)を分泌できなくなりますから、おそらく副腎疲労症候群のような症状が出てくるのだと思います。
参考:副腎疲労症候群の症状
「ビタミンCを与えられなかった動物の副腎が“萎縮する”」というのが衝撃的だったので、記事にしました。お役に立てれば幸いです。
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